2012年9月7日金曜日

#017 111日後

前回から、111日くらい経った。

1という数字が並ぶのを見るのは好きだ。

自分の誕生日がそうだから、1という数字には親近感が湧く。





乗ったタクシーの運転が、ひどく乱暴だった。

友達が作った、お気に入りのピアスを片方なくした。

深夜3時に行こうとしたマッサージ屋さんが、なぜか予約でいっぱいだった。

忙しくてきちんとご飯を食べられていないはずなのに、なかなか痩せない。

よく使う数本のボールペンのインクが、一気に切れた。

シャンプーをするたびに、大量に毛が抜ける。



小さな不幸で眉間にシワがよる。



とてもかわいらしい、ブーケをもらった。

苦手かもと思い混んでた人と話して、とても魅力的な一面を知った。

お気に入りの人から、嬉しいメールが届いた。

頭をポンポンとされて、自分が女であることを再認識した。

久々に、蒼い空と夜景に挟まれた赤い夕焼けを目の当たりにした。

素敵な皿を買って、何の料理を盛り付けようか考えるのが楽しい。



小さな幸せで口角が上がる。





日々のくらしをただ何気なく過ごしていると、

味気ない暮らし方しかできないけど、

ほんのちょっとだけ、感覚を研ぎ澄ませてみたら

そこに新しい世界が生まれるのだ。