2014年10月23日木曜日

#057 瞬く光

色気のある言葉を放つ人に出会うと惹かれてしまう。

形には見えなくとも、ふんわりと香る感じが。



2014年9月22日月曜日

#056 振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない



この世でいちばん遠い場所は 自分自身のこころである。(寺山修司)



ああ、なるほど、そうだな。

たぶん、いま、そういうことなんだろう。

2014年8月24日日曜日

#055 いくつになっても


父が齢70にして新しく事務所を開いた。

長年の夢だったらしい。

兄も同じ職業であることから、ゆくゆく独立を考えている兄の為でもあったと思う。

でも、何十年と公務員として仕事をしてきて、リタイアした後も半官半民のような仕事をして、

そして今、新しい肩書きで仕事を始めて夢を叶えている。


娘の私から見たら、どちらかといえば無口で愛想も良くはなく、仕事人間の堅物というイメージ。

いかにも公務員にふさわしいと、勝手に思っていた。

父も自分の性分をわかっていて、公務員という選択肢を選んでいたようだ。

でも、ずっとやりたい仕事があって、夢を温めてきたということは、全く知らなかった。

事務所を開くにあたっていろいろと準備を手伝っていた母や兄いわく、

やりたかったことをやれることになって、今、とてもイキイキしているという。

喜ばしいことだし、私も嬉しい。

でも何よりもその心意気が、素晴らしいと思った。


最初は赤字経営だろうし、どこまで続くか分からないけれど、

儲けるのではなくて「人を助けたい」という気持ちで、仕事をしたい。

そんなことを考えている父を、とても誇らしく思う。



2014年6月20日金曜日

#054 言葉の栞その4

ブックマークしたこの言葉たちは自分の思考の履歴でもある。

どんな考えに共鳴し、どんな言葉に反省したか。


佳きも悪しきも、心の襞を埋め、思考の隙間をつく。


頭の中には夥しい数の思考回路が確立されていて

いつも無意識によく通る交通量の激しい大通りが何本も走っている。

でも実は、全く知らなかった細い裏道や獣道もあって

これらの言葉により未知の世界を拓き、知り、新しいシナプスがつながるのだ。


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「こんな真夜中に窓をあけたまま寝ていたら夜が入ってくるじゃないか」 - つげ義春


「「ガチでやってることじゃないと趣味とはいえない」っていう考え方は自分に自信を失わせる要因になってると思うんだよね。「趣味はダーツです」って言う人に「おまえ下手じゃん何言ってんのw」っていう人ばかりで、「おぉ一緒に練習してうまくなろうぜ」って返す人は少ない。」 - arusano


「俺は「苦労は報われる」とか「苦労はいいことだ」みたいな考え方が大っ嫌いで、その理由の一つはまさにこれだな、と思った。苦労すると他人が苦労してないのを許せなくなる。他人が苦労するように働きかける。みんなが苦労しなきゃいけなくなる。」 - 狐の王国


「幸せとは、旅の仕方であって、行き先のことではない。」 - ロイ・M・グッドマン


「手の上なら尊敬のキス。額の上なら友情のキス。頬の上なら厚情のキス。唇の上なら愛情のキス。閉じた目の上なら憧憬のキス。掌の上なら懇願のキス。腕と首なら欲望のキス。さてそのほかは、みな狂気の沙汰。」 - グリル・パルツァー


「もし下着から靴下まで考へることが本当のお洒落ならば、もう一歩進んで、自分の頭の中身まで考へてみることが、おそらく本当のお洒落であらう。」 - 太宰治


「たましいの、抜けたひとのように、足音も無く玄関から出て行きます。」 - 太宰治


「春は夏に犯されて 夏は秋に殺される 秋はひとりで老いぼれて 冬がみんなを埋める」 - 花ざかりの森


「文章については、昔コピーライターの人に「”声に出した読んだ時に引っかからないこと”と”意味としてはどこかが少し引っかかる部分があること”の2つが共存するのが理想」という話を聞いた」 - うーさー


「男子高校生は「娘」といふ言葉をきき、その文字を見るだけで、胸に甘い疼きを感じる筈だ。この言葉には、あるあたたかさと匂ひと、親しみやすさと、MUSUMEといふ音からくる何ともいへない閉鎖的なエロティシズムと、むつちりした感じと、その他もろもろのものがある。」 - 三島由紀夫


「バブを抱きしめながら入浴した時の「救えなかった」感は異常」 - unknown twitter account


「地上から100㎞先が宇宙らしい。JRが縦に走ってたら1890円である。」 - 林雄司


「相当のひまの時間がないと、人生のもっともすばらしいものと縁がなくなることが多い。多くの人々から、この素晴らしいものを奪われている理由は、ひまがないという以外に何もない。」 - バートランド・ラッセル


「性格は顔に出る、生活は体型に出る、本音は仕草に出る、感情は声に出る、センスは服に出る、美意識は爪に出る、清潔感は髪に出る、落ち着きのなさは足に出る」 - unknown


「「やればできる子」は「やらなくてもできる子」と「できなくてもやる子」にチャンスを奪われ続けて一生を終えるのである」 - 野村真一


「快晴。よく眠った。まぶたのシャッタースピードも速い。新品のカメラのように外を見る。」 - 原研哉


「きっとあなたがいなくても私は生きていける。でも一緒に生きるなら、あなたがいい。」 - unknown


「われわれが美しいと思うものには、みんな危険な性質がある。温和な、やさしい、典雅な美しさに満足していられればそれに越したことはないのだが、それで満足しているような人は、どこか落伍者的素質をもっているといっていい」 - 三島由紀夫


「傷つきやすい人間ほど、複雑な鎧帷子を身につけるものだ。そしておうおうこの鎧帷子が、自分の肌を傷つけてしまう。」 - 三島由紀夫


「あなたに冒険心がないというのは、あなたには信じる能力がないという事です。信じる事は、下品ですか。信じる事は、邪道ですか。」 - 太宰治


「森からかへるとき、私は帽子をぬぎすてた。ああ、記憶。恐ろしく破れちぎった記憶。みじめな、泥水の中に腐った記憶。さびしい雨景の道にふるへる私の帽子。背後に捨てていく。」(記憶を捨てる) - 萩原朔太郎


「からだとからだとを紐にてむすびつけよ 心と心と 手と手と 足と足と」(寝室を求む) - 萩原朔太郎


「好きなものを好きでいるための努力ってあるのよ。」 - Takuji Nishida from coromo


「祈。 足るを知り、分けあい、みとめあう世界。」 - unknown 

2014年6月13日金曜日

#053 雨に打たれて、嗄れ声で、

大人になってから熱なんて滅多に出さなかったのに

ここのところ、たまに突発的な熱が出るようになった。

平熱35度台なので38度台の熱が出ると結構しんどいものだ。



という数日前の状況からようやく脱却したものの、

声だけがひどく嗄れ声に。

ハスキーボイスだと思うと、擬態(というか変装というか)しているようで

正直楽しい!

ちょっとしたスモウレスラーか、シャンソン歌手って感じ。



シャンソン歌手といえば、、、、と思い出したのだが、

昔フランス人のお爺さんに、「ジュリエット・グレコに似てるのぉ」って言われたこと。

誰だそれ?と思ったけど、調べたら、あら恥ずかしい、超有名なシャンソン歌手。

あのJazzの帝王マイルス・デイビスMiiles Davisの愛しき人であった!!

Juliette Greco
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%B3

全部(別年代の)彼女




いや、私こんな素敵なハスキーヴォイスじゃないし。

でも、確かに、角度によっては、私に似てなくもないかも、、、、しれない。

ちょっと目が離れて垂れ目なとことか。


そんな私の似顔絵を、デザイナーの友達が描いたらこんなことになる。

ヨーダversion


トトロversion



最も特徴的なのは、口の形。

あー確かに笑ったときにそんな風になるや。




このシーン観た時に、やられたって思ったよね。

特に後列左から3番目。



これを見たら、もはやジュリエット・グレコの面影は消えゆく。

どんなに嗄れた声だとしてもネ。






2014年5月23日金曜日

#052 Happiness only real when shared.

好きな映画の一つに『Into the Wild』というのがある。

金持ちの成績優秀な青年が人生の意味を求めて全てを捨てて荒野を放浪するという、

実話をもとに描かれた作品だ。

その中で青年はこの言葉を遺す。



”幸せは、人と共有して初めて現実のものとなる。”

くらいな意訳になるかな。



ここのところずっと忙しいのが続いていて、

雨の日のド深夜に薄暗い中一人で残業して

会社と家の往復(自転車5分or徒歩20分、つまりどこかに寄るような距離じゃない)して

「お帰り~」もない真っ暗な家で仮眠とシャワーと着替えだけに帰って

物理的にも精神的にもふと孤独感を覚えたり。



怒涛の毎日を送っていると、アウトプットばかりで自分が空っぽになっていくようで、

それがイヤで週末のうちせめて1日は休息するようにしてみてる。

1日中映画や海外ドラマ観て

ソファでのんびりウクレレ弾いて

焼きたてのパンにかぶりついて

お散歩して。

でも、もっといいのは

ゆっくりおしゃべりしながら何時間も飲んだり

釣り堀行ったり

昔懐かしの
ゲームをしたり

一緒にいたいなと思える人(たち)と時間を共有すること。



止まない雨はないとか、明けない夜はないとか、言う。

そりゃそうだ。

何がどうあっても、時間というものは冷酷に、優しく過ぎてゆく。

怒涛の毎日も、いつまでも続くものではない。

物事には終わりがあるのだから。



おとといのこと。

いつまで続くかとかなり苦しかった仕事の山場も一旦終わって、

残業終わりに上司のクマさんと先輩のキリンさんがお寿司に連れてってくれて、

お疲れさん、よく頑張った、最近おまえは成長してる、と労ってくれた。

クマさんもキリンさんも同じ仕事をしてるチームメンバーだけれども

普段、クマさんやキリンさんが、人を褒めることって(多分)ないから

その言葉は嬉しかった。

あぁ、やっぱり一人じゃなかった、見ててくれたんだなと。



些細なことでもいい。

一人の幸せももちろんあるけれど、共有できる幸せは一人の時の何倍にもなる。

今日の満足であり未来の活力である。

独りじゃないと知ることは、私には必要なことだ。













2014年3月22日土曜日

#051 茶と白に潜む罠


自宅仕事の合間に、おやつのみたらし団子を作った。



夜になって小腹が減ったので、仕事しつつお手軽になめ茸ごはんを食べた。

ここ数年、なめ茸を口にしていなかったのを思い出して、

この間スーパーで買ってきてすごく食べるのを楽しみにしてたやつだ。



数年ぶりのなめ茸ごはんの割には、満足度が低い。

なんでだろう?



ハッと気がついた。

みたらし団子となめ茸ごはんは、味が同じだ。

そりゃそうだ。キノコ以外は材料同じだ。



仕事しながら注意散漫にご飯を食べるのは宜しくない。

と思ったわけなんです。












2014年3月1日土曜日

#050 唯一生き残るのは変化する者

「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が残るのでもない。
唯一生き残るのは変化する者である。」 

 チャールズ・ダーウィン

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去年の12月くらいから、人差し指の付け根あたりに痛みが出るようになった。

捻挫のときのような、鈍い痛み。

痛みもあったりなかったり、、湿布しても治る気配もなく。

見た目も腫れてるわけではないのに、ちょっとしたときに鈍痛が走る。

原因を突き止めたくて、整形外科でレントゲンをとってもらった。



一番左の親指のところに丸で囲んだ小さな骨がある。

これって誰にでもある骨。

ところが私には、赤い丸で囲んだところにも小さな骨があった。



骨のフォルムって美しいね。

赤い丸の中に小さな骨、うっすら見えるでしょう?

この骨のせいで腱鞘炎になったのが、痛みの原因だろうとのこと。



この小さな骨は、種子骨って言うんだって。

手や足の関節の付近の靱帯(じんたい)や腱の中にあって、滑車のような役目を

果たしているんだって。

普通は親指のところに2個あるらしいけど、人差し指の付け根にあるのは

稀なことらしい!

人より余分に骨があると聞いて、テンションが上がった。

X-MENで言うところのミュータントとか、ガンダムで言うところのニュータイプみたいじゃんか。

これは、と思ってネットでもう少し情報を調べてみた。



種子骨って、四足歩行の動物にはよく見られるもので、

人間は進化の過程で四足歩行の動物のように体重を支えることが

無くなったから、種子骨が退化していったそうです・・・



つまり、人より種子骨が多い私は、まだ進化の途中ってことか!

ニュータイプどころか、キュー(旧)タイプ。

あ、でも考えようによっては、進化に対する伸びしろが人より多いということでもあるな。

と前向きになった次第です。


退化って、進化の反対語のように思われるけれど、

実は退化することと進化することはセットなのではないかな。

不要な物が淘汰される(=退化)ことによって必要な物が研ぎ澄まされる(=進化)。

その果てが、ドゥーガル・ディクソンの「マン アフターマン」の世界。






はてさて、私の血族はどのタイプに進化するのだろうか。

2014年2月7日金曜日

#049 嘘八百の裏側にきらめく真実

気取りのない人が好き。

いや、もうちょっと正確にいうと、

もし、気取っていたとしても、それをあっけらかんと言えてしまう人が好き。

かっこ悪いことをしたとしても、それをひた隠しにするよりも、

かっこ悪いことをあっけらかんと言えるほうが、どんなにかっこ良いか。


おならしても、しらんぷりしてるより、

「おならしちゃった!」って言える人のほうがいい。


たとえば、そうゆうことです。