2012年2月23日木曜日

#006 デザインのはなし

デザインのはなし。

といっても、私はいわゆる一般的な意味での「デザイナー」ではないので、
かなり独断と偏見が入るかもだけど、悪しからず。
明快な答えを出してるわけでもないから、悪しからずー。


私は、いわゆる「コミュニケーションデザイナー」というのを生業としてる。
コミュニケーションプランナーって言ったり、コミュニケーションコンサルタントって言ったりもするけど。
まぁ要は、「コミュニケーションそのものをデザインするって」ことなわけだけども。

最近思うこと。


デザインって、結局なんなんだろう?


アウトプットとしての造形的な意匠だけではなく、考え方であったり設計そのものであったり、
対象物を良くする「工夫そのもの」ってことだと個人的には捉えてる。

ここで、いったんフラットな気持ちになって考えてみたい。

デザインの「良い」「悪い」は何をもって判断されるのだろう?
良いデザインが生き残って淘汰されるのは、
ユーザーや鑑賞者らの共感を勝ち得ることができるからなのか。

売れるデザインが良いデザインというわけではないはず。

でもユニークなデザインだから良いというわけでもないはず。

「長く愛されるものは良いデザイン」というのは、なんとなくわかる。
では、なぜ長く愛されるのだろう?飽きないから?美しいから?共感できるから?


ちょっと前に、原研哉さんがTwitterでこんなことを言ってた。

「やさしさとか意思とか意地とか心意気とか、
価値を屹立させる背景には情動があると思うのです。」

なるほどね。
情動ね。
心をゆり動かす何かってわけね。


”デザイン”って言葉を乱発していると、いつのまにかその言葉をアイコンにして、
形骸化させて使ってしまっているような気がしてる。(あくまでわたしの場合ね)

で、結局デザインってなんなんだ????

って頭がぐるぐるしてきちゃう。

ちなみに、、、
「デザイナーズ」って言った途端に、ものすごく胡散臭いというか、90年代な匂いがする。


超勝手にイメージを膨らませていくと、

デザイナーズ → 1世代で成り上がったお金持ち
デザイン     → 由緒ある貴族

デザイナーズ → 金ピカ
デザイン     → 陶器のような白

デザイナーズ → アメ車
デザイン     → ヨーロッパ車


もしかして、デザインって、「品」「品格」があるってことかな。
うん、結構しっくりくるかも。


でその「品」というものを、どういうものさしで測るかによって
きっと、また違ってくるんだろね。

作り手のものさしと、使い手・受け手のものさしが一致するもの。
普遍であって、不変であるもの。


それが、良いデザインというもの。なのかもな。


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