デザインのはなし。
といっても、私はいわゆる一般的な意味での「デザイナー」ではないので、
かなり独断と偏見が入るかもだけど、悪しからず。
明快な答えを出してるわけでもないから、悪しからずー。
私は、いわゆる「コミュニケーションデザイナー」というのを生業としてる。
コミュニケーションプランナーって言ったり、コミュニケーションコンサルタントって言ったりもするけど。
まぁ要は、「コミュニケーションそのものをデザインするって」ことなわけだけども。
最近思うこと。
デザインって、結局なんなんだろう?
アウトプットとしての造形的な意匠だけではなく、考え方であったり設計そのものであったり、
対象物を良くする「工夫そのもの」ってことだと個人的には捉えてる。
ここで、いったんフラットな気持ちになって考えてみたい。
デザインの「良い」「悪い」は何をもって判断されるのだろう?
良いデザインが生き残って淘汰されるのは、
ユーザーや鑑賞者らの共感を勝ち得ることができるからなのか。
売れるデザインが良いデザインというわけではないはず。
でもユニークなデザインだから良いというわけでもないはず。
「長く愛されるものは良いデザイン」というのは、なんとなくわかる。
では、なぜ長く愛されるのだろう?飽きないから?美しいから?共感できるから?
ちょっと前に、原研哉さんがTwitterでこんなことを言ってた。
「やさしさとか意思とか意地とか心意気とか、
価値を屹立させる背景には情動があると思うのです。」
なるほどね。
情動ね。
心をゆり動かす何かってわけね。
”デザイン”って言葉を乱発していると、いつのまにかその言葉をアイコンにして、
形骸化させて使ってしまっているような気がしてる。(あくまでわたしの場合ね)
で、結局デザインってなんなんだ????
って頭がぐるぐるしてきちゃう。
ちなみに、、、
「デザイナーズ」って言った途端に、ものすごく胡散臭いというか、90年代な匂いがする。
超勝手にイメージを膨らませていくと、
デザイナーズ → 1世代で成り上がったお金持ち
デザイン → 由緒ある貴族
デザイナーズ → 金ピカ
デザイン → 陶器のような白
デザイナーズ → アメ車
デザイン → ヨーロッパ車
もしかして、デザインって、「品」「品格」があるってことかな。
うん、結構しっくりくるかも。
でその「品」というものを、どういうものさしで測るかによって
きっと、また違ってくるんだろね。
作り手のものさしと、使い手・受け手のものさしが一致するもの。
普遍であって、不変であるもの。
それが、良いデザインというもの。なのかもな。
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