2015年2月10日火曜日

#060 考えるな、肌で掴め。

「気になる異性の仕草やパーツ」

そんな話をたまにすると、面白い。


女性だったら、よく言うのは

”スーツ姿の男性がネクタイをゆるめる感じ”

”腕まくりしたシャツから見える筋がたった腕”

”運転しててバックするときに助手席のヘッドレストに手をやる、その感じ”

”三角筋”

とかとか。


男性だったら、よく聞くのは

”ロングヘアの髪の毛を結わえる時にヘアゴムを口にくわえるところ”

”ちょっと首を倒して髪を耳にかけるさま”

”スカートとロングブーツの隙間から見える肌”

”しゃがむ時に、足を揃えてちょっと斜めにしゃがむ”

とかとか。



こないだ、これは!!!と思ったことがあった。


「女性のストッキング・タイツは何デニールがセクシーか」

という話になったとき。



その場にいた人のほとんどが”20デニール”だった。

肌色が透けたその感じがセクシーだと、私含めてその場にいた女性も男性もそう思ったものだ。

そこに勇者が現る。


「俺は50デニールだね」

皆、なぜだろうと訝しがる。「なんでなんで?」

「50デニールだと膝のところがより透ける感じになって、そっちの方がセクシー」





やられたよね。さすがですよ。

ディスりでも揶揄でもなく、この感覚は上級者だ!とリアルに思ったわよ。

膝小僧の肌色感に美を見出すって、なんなら、ちょっと粋だもの。


この手のニッチな上級ニュアンスを【56デニール(ゴロデニール)】と名付けようと思います。


私もこの56デニール感覚を養いたい。

広告の仕事とかやってる人間として、「そうくるか!」っていう意外性かつ共感性のある目線には嫉妬すら覚える。

人が潜在的に対象物に対して(よく)思う”インサイト”を考えるって、実は広告にはすごく大切なことだったりする。

「an・an」で”得意料理は海老のかき揚げ”とか言って満足してる場合じゃない。

もっと気の利いたことを言えるセンスが欲しいわ、ほんとに。


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